文系のためのIT就職活動

就職

仕事を見つけるにあたり、避けては通れない「就職活動があります。
大学3年生後半にもなると必要だと感じるものの、どのように動けばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
文系からIT業界など未知の分野に興味を持っている場合はなおさら不明点が多いかと思われます。

そこで、本記事では就職活動のスケジュールや具体的にどのような行動をとる必要があるかを解説していきます。
なかでも、文系からIT業界へ就職するために必要な準備を説明していきます。

就職活動への取り組み方で一生の働き方が決まるといっても過言ではないため、納得いくまで真剣に取り組みましょう。

就職活動のスケジュール

就職活動を行うにあたり、全体のスケジュール感を把握しておくことが大切です。
自分の中でいつまでに何をしておくべきかを明確にすることができます。
ここからは一般的なスケジュールを紹介いたします。
実際に予定を決める際は逆算して行動を計画しましょう。

大学3年生4月~大学3年生9月

就職活動を始めるにあたって、情報を集めるフェーズです。
仕事のイメージをつかむためにも、どんな業界でどんな仕事があるのかを調べていきます。
また、実際に自分がどんな仕事をしたいのか分析を行うことで、具体的に企業を選定する準備を行います。

働き方

世の中の仕事には様々な働き方があります。
朝働く仕事、夜働く仕事、短時間の仕事、長時間の仕事、平日勤務の仕事、土日勤務の仕事、現場で身体を動かす仕事、自宅でパソコンで行う仕事、etc…
このように、仕事を行う環境はたくさんあります。
働き方を羅列していき、給与や休暇が多くても絶対に耐えられない働き方を削除していきます。

業界研究

社会では分野ごとに特化した仕事をしており、様々な企業の形態があります。
分野ごとの大きなまとまりを業界とよび、業界ごとに作法やルールがあります。
様々な業界について、働き方や専門分野、今後の動向などを調べます。

興味がある専門分野でも、働き方や労働環境が合わなければつらい思いをしてしまいます。
そのため、興味がなくても複数の業界について調べておきましょう。
IT業界の分野については以下のページをご参照ください。
誰でもわかるIT業界の分類図

自己分析

自分がどんな考え方をしていて、どんなものに興味を持つのか分析します。
思考や嗜好は日々変化していくので、一時の考えだけで仕事を選択するのは危険です。
そのために、自分の興味の傾向をつかんだり、変わらない軸を見つけ出す必要があります。

就職活動においては自己分析が7割と言われています。
エントリーシートや面接にも生きてくる部分なので、早めに着手しておきましょう。
自己分析の実践方法は以下のページをご参照ください。
文系からIT業界へ就職するための自己分析

インターンシップ

インターンシップとは、一定期間実際に企業で就業経験を積むことです。
半日のワークショップから、3カ月従事して給与が出るものまで様々なものがあります。

インターンシップのメリットは2つあります。
1つ目は、企業の実環境で働くので仕事のイメージがつかめる点です。
実績を作れた場合、そのまま選考を進めてくれる企業もあります。
2つ目は、企業に入社意欲をアピールできる点です。
インターンシップ参加者限定の選考を行う企業もあります。

インターンシップのメリットは大きいですが、闇雲に参加して意味があるものではありません。
行きたい企業が決まっている場合や、興味のある分野に参加してみる程度で問題ありません。
IT業界では、ある程度大きな企業は半日程度のワークショップが主流で、ベンチャーなどの即戦力を求める企業が長期インターン兼特別選考を実施しているケースが多いです。

大学3年生10月~大学3年生2月

これまで集めた情報をもとに、具体的にどの業界でどの企業に行きたいの決めるフェーズです。
興味のある業界の職種についての調査や、企業の情報を調べていきます。
関連業界や企業を調べておくことで、複数企業の比較ができるようになります。

職種研究

自分が行きたい業界にどのような職種があるのかを調べます。
作りたい成果のイメージができていても、実現するための手段をイメージしている人は少ないです。

例えば、ゲームソフトの開発をしたい場合、ゲームソフトという成果をイメージできます。
ゲームを作る仕事といえば、「プログラミング」「企画」が思いつくかもしれません。
しかし、実際には売れる商品を探し出す「マーケティング」や、取引相手を探し出す「営業」、進捗管理を行う「SE」など様々な業種が関わって作られています。

そのため、自分の興味に様々な角度からかかわるためにも、業界における業種の調査を行いましょう。
IT業界にどのような職種があるのかは以下のページを参照ください。
誰でもわかるIT業界の職業紹介-Web業界・メーカ編-
誰でもわかるIT業界の職業紹介-通信インフラ・SIer編-

企業研究

業界や業種が決まったところで、実際にどの企業を目指すのかを決めます。
同じ業界でも無数の企業があり、専門にしている技術は異なります。
そのため、業界で力を持っている企業とライバル関係、専門分野で力を持っている企業、大手のグループ企業や安定した中小企業について調べましょう。

調べる項目として、以下を参考にしてください。
①勤務環境:年収や平均残業時間、福利厚生などについて調べます。
②業務内容:売り上げの大きい事業だけでなく、どんな事業を行っているかを調べます。
③業界指数:業界内でどのような力を持っているのか、ライバル企業はどこかを調べます。
④将来指数:企業の業績が安定しているか、将来も需要がありそうかを調査します。

調べるといっても、どこで調べればいいのかわからない人も多いと思います。
王道のやりは、就職四季報 を読んで気になった企業のIRページを見ることです。
四季報は上場企業の株式情報を掲載している雑誌で、企業の情報だけでなく将来性も解説しています。
その四季報の就活特化版であり、業界の解説や企業情報が第三者視点で網羅されていて就活生必須の一冊となっています。

四季報で企業をピックアップしたら、今度は企業のIR情報を確認します。
IR情報は企業が株主向けに企業の実績や方向性を提示するページになっており、企業目線での方向性を知ることができます。
自分がやりたいことと展望が一致しているかを確認するだけでなく、企業に興味をアピールすることができるので、特に興味のある企業は必ず確認していきましょう。

大学3年3月~大学4年生5月

実際に企業に採用試験のエントリーを行うフェーズです。
企業のホームページ上から応募する方法と、就活サイト経由で応募する方法があります。
基本的には企業のホームページから応募するようにしましょう。
エントリーフローとしては、「応募→企業説明会→エントリー」となります。

企業説明会

企業が応募者に対し、自社の概要や業務内容について説明するイベントです。
自社の業務内容を説明し、求める人材や採用フローについて説明します。
企業によっては簡単なワークショップを企画しているケースもあるので、採用試験の一環として気を抜かずに参加しましょう。

エントリー

企業説明会のあと、企業から採用専用ページの案内が来ます。
専用ページのフォーマットに沿って情報を記入し、採用選考にエントリーします。
こちらは参加表明ではなく、書類による選考です。
気を抜かずに丁寧にかつ素早く記入を行いましょう。

事前の自己分析や企業研究を行っていれば問題なく記入することができるので問題ありません。
エントリーシートで書くことが多い内容は以下の通りです。
①個人情報:一般的な個人情報の入力です。
②ガクチ:学生の頃に力を入れたことです。経験を業界に紐づけて記入します。
③志望動機:一番重要なポイントです。後ほど解説します。
④自己PR:自由なPR項目です。自己分析から業界に生かせる強みを記入しましょう。

大学4年生6月~大学4年生9月

実際に企業から採用選考をされるフェーズです。
書類による選考が終わったのちに、基礎能力の確認や面接により人柄確認が行われます。
これらの壁を乗り越えれば、晴れて就職先決定の「内定」をもらえます。

筆記試験

必要な能力や業務適性を確認する目的で、企業が試験を準備するケースがあります。
企業が独自で用意するものや、SPIと呼ばれる共通試験、複数の質問に答えて方針があっているか確認する適性検査があります。

試験内容は高校生までの国語、数学、英語に加え、独自の性格診断テストとなります。
事前に試験勉強を行うことで、筆記試験は誰でも突破が可能です。
SPIの対策本は書店でもたくさん売っているので、一度確認してみてください。

SPIについては別の記事で解説していきます。

集団面接

4~5人の就活生で企業の面接を受けます。
全員が同じ質問をされることもあれば、違う質問がされることもあります。

集団面接では、いかに周りに引っ張られないかが重要です。
自分よりも経験豊富な人もいれば、有名大学を出ている人、面接にこなれている人などたくさん参加しています。
面接は企業に自分を売り込む最大のチャンスです。
周りに流されず、自分が準備した成果を存分にアピールしましょう。

グループディスカッション

4~5人のグループに分けられ、制限時間内に出された課題をグループで解決する選考です。
グループ内での立ち振る舞いや、自ら進んで課題を解決する姿勢、協調性を見られます。

企業によって重視するポイントはそれぞれですが、多くは協調性と役割を全うする姿勢を評価されます。
与えられた役割の中で、コミュニケーションをとりながらアイデアを出し合いましょう。

個人面接

最後に、自分一人と企業複数人で面接を行います。
最終面接は管理職と面談をすることがほとんどになり、なぜこの会社かを聞かれます。
業界内での立ち位置、同業他社との比較を話したうえで、企業に入りたい熱意を伝えましょう。

内定

面接後、3日~7日ほどで結果の連絡が来ます。
メールで来る企業もあれば電話で来る企業など連絡方法はまちまちですが、内定と言われれば企業への採用が決定した状態です。

心を決めた企業から内定をもらったら、選考中企業や他に内定をもらった企業に辞退の連絡をします。
長い人で1年半、短い人でも3カ月ほど時間がかかります。
充分な時間をとって、ゆとりをもったスケジュールを立てましょう。

始めにやること

全体のスケジュール感はわかっても、実際にどう動けばいいのかわからない人もいると思います。
そこで、ここからは最初の動き出し方法について説明してきます。

業界情報の収集

まずは自分がどんな働き方をしたいのかイメージするところから始めます。
紙でもパソコンでもいいので、世の中の働き方をリスト化していきましょう。
「勤務体系(形態)」と検索すると働き方の情報がたくさん出てきます。

情報のリスト化ができたら、次は消去法で働き方を絞ります。
①給料が1.5倍②週3日休日の条件でも絶対に働きたくないものを消していきます。
ここで残ったものが、あなたが働いてもいい勤務体系です。

就活サイトに登録

就活サイトとは、無料で就職活動の支援をしてくれるサイトです。
大手のリクナビやマイナビが有名です。
就活サイトに登録することで、企業情報をもらえるだけでなく志望動機や自己分析、面接対策を手伝いをしてくれます。
そのため、複数サイトに登録していくことを強くお勧めします。

情報収集を行うにあたり、調べてもわからないことが多く壁にぶつかることもあるかと思います。
マイナビリクルートなどは就活全体に特化しており、広く浅い情報しか手に入りにくいです。
そこで、就活情報に特化した上記サイトと並行して就活情報に特化したサイト【キャリch】がおすすめです。

【キャリch】には就活対策資料が豊富にそろっており、志望動機や面接対策だけでなく、志望動機の対策もできます。
業界別の実際に通過したエントリーシートの回答ガクチカ 志望動機をまとめた資料をはじめ、 SPI自己分析書類作成、面接といった 就活に必須な質の高い情報を無料で入手可能です。



業界を絞ろう

就活サイトでさらに情報を入手することで、ある程度どんな業界があるのかを把握することができます。
勤務形態と同じように、今度は自分が全く興味のない業界を消去法で削除していきましょう。

就職活動の第一段階としてはこれで問題ありません。
ここからは、自己分析や企業研究を行うことでエントリーに向けて情報収集を行っていきましょう。

ES・面接で必須の志望動機

就職活動は自分を企業に売り込む活動であり、自分のアピールが必要です。
なぜIT業界なのか、なぜこの会社なのかを論理的かつ情熱的に伝える必要があります。
そこで、重要になるのが志望動機です。
ここでは志望動機の作成方法を説明していきます。

業界への興味を洗い出す

なぜITに興味を持ったのかを洗い出します。
箇条書きでいいので、思い付くことをどんどん書いていきましょう。
参考例をご覧ください。
・ネットの発展
・ITを見ない日がない
・将来性がありそう
・ITでできないことがない
・独立できるかも

自分の経験を洗い出す

自己分析結果をもとに、自分の印象深い経験をピックアップしましょう。
こちらも、箇条書きでいいので書き出しましょう。
・今まで9年間サッカー部に入ってた
・オンラインゲームの大会で入賞した
・バイト先でシフト登録の仕組みができて便利だった
・4年付き合った彼女に振られた

興味と経験を紐づける

興味と経験を書き出したら、今後はこれらをむずびつけてみましょう。
「オンラインゲームの大会で入賞した」「ネットの発展」を結び付けてみると、「家からオンラインゲームの大会に参加し優勝した。ネットの発展のおかげで場所を選ばないことに興味を持った」とつなげることができます。

どんな興味でも経験と結びつけることで立派な志望動機になります。
複数の結果で志望動機を作り、自分の中で一番しっくりくるものを選びましょう。
あとは企業の情報と関連性を持たせれば説得力のある志望動機が出来上がります。

志望動機の例

高校時代のオンラインゲーム大会で、場所を選ばないITに興味を持ちました。
都心から少し離れた場所に住んでいるため、今までは近場以外のイベントに参加することができませんでした。
しかし、パソコンとインターネット環境のおかげで場所を選ばずイベントに参加できるようになり、IT技術の偉大さを感じ、ITを支える仕事に興味を持ちました。
貴社はITの中でも通信インフラで国内で大きなシェアを持っています。
ITの基盤である通信を支える仕事に就くことで場所にとらわれない世界を作りたいと考え、貴社への入社を志望しました。

最後の難関面接の対応

就職活動の最後の難関が面接です。
実際に企業の社員と対峙し、様々な質問を投げかけられます。
社会人としての振る舞いや回答内容、話し方など複数の角度から自社に採用するのかを判断されていきます。
ここでは、面接に対応するための方法を説明していきます。

想定質問をふやす

面接ではたくさんの質問を聞かれます。
直接的な質問もあれば、意味が分からない質問もあります。
そのため、事前にどんな質問が来るかを検討して答える内容を考えておきましょう
なお、就活サイトを使えば過去の質問や想定質問の情報収集が可能です。

面接とはいいますが、結局は採用担当者との会話が必要です。
そのため、文章を暗記して伝えるのではなく、会話に返事をすることを意識しましょう。
大事なのは回答を正確に伝えることです。

経験を語る

想定していない質問が来た場合、回答に詰まってしまうことが多いと思います。
そんな時は、何でもいいので関連する自分の経験を語りましょう。

考えを簡潔に述べ、そのあと根拠となる経験を述べます。
担当も答えのみをもとめているわけではないので、誠意に対応する姿勢を見せることが大事です。

経験と紐づけることも難しい場合は、素直にわからないことを認めるのも大事です。
無理してトンチンカンなことを言わないように気を付けてください。

就活はいつ終わる?

面接をこなして内定を複数社からもらう段階になると、どの段階で就職活動を終わらせればいいのか悩む人もいるかと思います。
就職活動には明確な終わりはなく、自分が納得する企業から内定をもらった時点で終了して問題ありません。

ただし、内定を辞退する企業には必ず電話で連絡をしましょう。
社会に出てどこで関りがあるかはわかりません。
採用の対応をしていただいたことにきちんとお礼を述べてください。

まとめ

就職活動は長丁場になり、途中で嫌になることも多いです。
それでも、事前準備を行うことでぶれることなく自分の軸に沿った企業を探すことができます。
つらいことも多いですが、頑張った先はきっと明るいです。
皆さんの就活がうまくいくよう応援しています。

文系からIT業界に入ったらどうなるのか、以下の記事をご参照ください。